さかしま劇場

つれづれグランギニョル

映画

ヴァレンティノのキャンペーンムービーはなぜ炎上したか

イタリアのハイブランド・VALENTINO(ヴァレンティノ)のキャンペーンムービーが炎上している。 www.fashionsnap.com 木村拓哉の次女であるKōki,(木村光希)をモデルに、気鋭のフォトグラファーFish Zhangを演出に迎え、2021年春夏シーズンのキャンペーンと…

『この世界の片隅に』は過大評価されすぎている

8月になると毎年、テレビでは反戦番組が特集されます。金曜ロードショーでも『火垂るの墓』『硫黄島からの手紙』などが毎年放映されてきましたが、きっとこれからその常連に仲間入りするであろう映画が2016年に登場しました。 『この世界の片隅に』です。 す…

コロナパンデミックに失策を重ねる政府に今『グエムル ー漢江の怪物ー』

コロナウイルス(COVID-19)の猛威が止まりません。 緊急事態のピンチにこそ人の本質本性が見えるというもので、感情的になる人、泰然自若としている人、パニックにおちいっている人、保身に走る人、などなど、「この人はこういう人だったんだなァ」を目にす…

『ミッドサマー』のルーン文字を歴史と言語学観点からガチ調べした【後編】

前回まとめたルーン文字についての知識をもとに、今回は『ミッドサマー』に登場するルーン文字を解説していきたいと思います。 北欧型ルーンとアングロ・サクソン型ルーンの違い、ルーン文字の想起語的意味とルーンリーディングの違い、などの前知識がない方…

【オタク御用達】『ミッドサマー』のルーン文字を歴史と言語学観点からガチ調べした【前編】

アリ・アスター監督の新作『ミッドサマー』について、本ブログで全5回にわたり個人的な感想と解説を書いてきました。が、今回はちょっと映画の本筋は置いておいて、作中に出てくるルーン文字というモチーフについてむちゃくちゃ調べたので、その記録を書き残…

『ミッドサマー』で浄化された話 その⑤ドラッグ編

『ミッドサマー』を観てハラハラドキドキするつもりが、不覚にも無限の浄化作用を受けて帰ってきてしまった人が語る、『ミッドサマー』解説と感想になります。 今回は、 原始宗教、民俗のエモさ 美しいものが破壊される瞬間のカタルシス 魅惑の死体 これはメ…

『ミッドサマー』で浄化された話 その④メンヘラ救済編

『ミッドサマー』を観てハラハラドキドキするつもりが、不覚にも無限の浄化作用を受けて帰ってきてしまった人が語る、『ミッドサマー』解説と感想の記事です。 今回は、 原始宗教、民俗のエモさ 美しいものが破壊される瞬間のカタルシス 魅惑の死体 これはメ…

『ミッドサマー』で浄化された話 その③魅惑の死体編

『ミッドサマー』を観てハラハラドキドキするつもりが、不覚にも無限の浄化作用を受けて帰ってきてしまった人が語る、『ミッドサマー』解説と感想の記事です。 今回は、 原始宗教、民俗のエモさ 美しいものが破壊される瞬間のカタルシス 魅惑の死体 これはメ…

『ミッドサマー』で浄化された話 その②美の破壊編

『ミッドサマー』を観てハラハラドキドキするつもりが、不覚にも無限の浄化作用を受けて帰ってきてしまった人が語る、『ミッドサマー』解説と感想です。 今回は、 原始宗教、民俗のエモさ 美しいものが破壊される瞬間のカタルシス 魅惑の死体 これはメンヘラ…

『ミッドサマー』で浄化された話 その①原始宗教、民俗編

アリ・アスター監督『ミッドサマー』、映画館に行って観てきました。 「狂気の祭」なんてキャッチコピーにも書かれたりしていて、一体どんなトンデモサイコ映画なんだろう、なんて内心ちょっとドキドキしたりもしてたんですが、 観終わって映画館を出た時、…